打感の正体は、ヘッドが打った瞬間に生まれる振動そのもの。
「打感がいい」「打感が柔らかい」。
パターを語るとき、当たり前のように使われるこの言葉ですが、そもそも打感とは何によって決まるのでしょうか。
今回は、この打感の正体についてお話しします。
感覚的な言葉のようでいて、実はきちんと物理的に説明できるものだと知ると、素材選びの見方も変わってくるはずです。
打感とは、手に伝わる振動と打音を含むもの
打感という言葉は、手に伝わる感触だけを指しているようにも思えますが、実際には、インパクトの瞬間に聞こえる打音も含めた、総合的な感覚を指しています。
「柔らかい」「硬い」「心地よい」といった打感の印象は、手のひらで感じる振動と、耳で聞く音、この二つが組み合わさって形づくられているのです。

手に伝わる感触も、音も、その正体は振動
手に伝わる感触と、耳に届く音。
一見すると別のものに思えますが、そのどちらも、ヘッドがボールを打つ際に発生する振動が原因です。
振動が手元に伝わったものが感触として、空気を伝わったものが音として、それぞれ知覚されているにすぎません。
つまり、打感の正体を突き詰めていくと、行き着く先はひとつ、ヘッドに生じる振動そのものだということになります。
それなら、振動をコントロールすればいい
打感の正体が振動であるなら、その振動をコントロールすることができれば、狙った打感を作り出せるはずです。
ZENITHでは、この考え方を出発点に、振動数を変化させる金属の物理特性に着目しています。
金属にはそれぞれ、硬さや弾性、密度といった物理特性があり、これらが振動の周波数や減衰の仕方を左右します。
つまり、素材選びそのものが、打感をコントロールする手段になるのです。
同じ形でも、素材次第で打感は変わる
この考え方に立つと、ヘッドの形状やミーリングだけでなく、素材そのものが、打感を決める大きな要因であることが見えてきます。
同じ形状のヘッドであっても、素材の物理特性が異なれば、振動の伝わり方が変わり、結果として感じられる打感も変化します。
だからこそZENITHでは、形状の設計だけでなく、素材選びそのものに時間をかけています。

ここがポイント
打感は感触と打音の両方を含む:
手に伝わる感触と耳に届く打音、この二つが組み合わさって打感の印象を作ります。
どちらの正体も振動:
インパクトで生じる振動が、手元には感触として、空気を通じては音として伝わります。
振動をコントロールすれば打感も変えられる:
振動数を左右する物理特性に着目することが、狙った打感への近道になります。
感覚の裏側にある、物理的な根拠
打感という感覚的な言葉の裏側には、振動という、きちんと説明できる物理現象があります。
ZENITHでは、この物理的な視点を大切にしながら、素材や加工を通じて、理想の打感を追求しています。