素材によって、重さも、音も、感触も変わってくる。
パターに使われる金属素材には、ステンレス、軟鉄、アルミニウム、真鍮など、いくつかの種類があります。
今回は、それぞれの素材がどのような特徴を持っているのか、基本から整理してお話しします。
同じ形のヘッドであっても、素材が変われば、重さや音、打感までも大きく変わってきます。
ステンレス|バランスの取れた定番素材
ステンレスは、耐久性と加工のしやすさを兼ね備えた、パターに広く使われている素材です。
錆びに強く、扱いやすいことから、量産パターから削り出しパターまで、幅広く採用されています。
硬度が高いため、打感はやや締まった、はっきりとした感触になりやすい傾向があります。
ZENITHのスタンダードモデルに採用されているSUS303も、このステンレスの一種です。

軟鉄|やわらかな打感が魅力の素材
軟鉄は、炭素の含有量が少なく、ステンレスに比べてやわらかい金属です。
打った瞬間の感触が優しく、吸いつくような打感が得られやすいことから、根強い人気を持つ素材です。
一方で、やわらかいがゆえに傷や凹みがつきやすく、錆びにも配慮が必要になるなど、扱いには注意が求められます。
アルミニウム・真鍮|軽さと重さ、両極の個性
アルミニウムは非常に軽い金属で、ヘッド全体の重量を抑えたいときや、他の重い素材と組み合わせて重心配置を工夫したいときに使われます。
真鍮は逆に、密度が高く重い金属です。
小さなヘッドでも十分な重さを確保しやすく、振動を吸収しやすい特性から、柔らかく温かみのある打感やサウンドを生み出す素材としても知られています。
素材は単独ではなく、組み合わせで選ばれることも
実際のパターづくりでは、ひとつの素材だけでなく、フェース部分にだけ別の素材を組み合わせるなど、複数の素材を掛け合わせる工夫もよく見られます。
どの素材を、どこに、どれだけ使うか。
この組み合わせ次第で、同じ形状のヘッドでも、まったく異なる個性を持たせることができます。

ここがポイント
ステンレスはバランス型の定番素材:
耐久性と加工のしやすさから、幅広いパターに採用されています。
軟鉄はやわらかな打感が魅力:
炭素量の少なさが、吸いつくような打感を生み出します。
アルミと真鍮は対照的な個性を持つ:
軽さのアルミニウム、重さと振動特性の真鍮、それぞれ役割が異なります。
素材選びは、パター選びの重要な一歩
素材の違いは、見た目では気づきにくいものですが、実際に構えたときの重さや、打ったときの感触に大きく関わっています。
ZENITHでは、こうした素材の特性を理解した上で、独自の素材開発にも取り組んでいます。