設計データが、そのまま一本のパターになるまで。
ZENITHのパターは、CNC加工、つまりコンピュータ制御による精密な切削加工によって作られています。
今回は、設計データから一本のパターが完成するまでの流れについてお話しします。
一本のパターが手元に届くまでには、いくつもの工程が積み重なっています。
その流れを知ることで、削り出しパターへの理解もより深まるはずです。
設計データを、切削プログラムに変換する
パターづくりは、まず3次元の設計データを作成することから始まります。
ヘッドの形状、重心位置、ライ角やロフト角といったスペックを、すべてモデルとして実現します。
このデータをもとに、マシニングセンタを動かすための切削プログラムが作成されます。
工具の動く順番や速度、角度まで、細かくプログラムされていきます。
マシニングセンタが、金属を削り出していく
プログラムが完成すると、マシニングセンタにインゴットを固定し、プログラムに従って自動で切削を行います。
粗加工、中仕上げ、仕上げと段階を分けて削り進めることで、精度の高い形状を実現します。
この間、工具は何度も交換されながら、大まかな形から細部のディテールへと、少しずつ精度を高めていきます。

手仕上げと検査を経て、一本が完成する
機械による加工が終わった後も、そこで完成というわけではありません。
細部の仕上げには、職人による手作業が加わります。
最終的には、設計通りの寸法になっているかを検査し、問題がなければ一本のパターとして完成します。
この検査工程を経ることで、フィッティングで導き出された数値を、正確に再現することができます。

工具を使い分けながら、精度を積み上げる
加工の途中では、大まかな形を削る大径の工具から、細部を仕上げる極小の工具まで、目的に応じて何度も工具が交換されます。
工具を変えるたびに、削れる範囲や仕上がりの滑らかさも変化します。
この工具の使い分けを、プログラムが自動で制御することで、人の手だけでは難しい一貫した精度を、一本一本に再現することができます。
工具の種類や加工の順番は、ヘッドの形状ごとに異なります。
だからこそ、切削プログラムそのものを、モデルやスペックに応じて作り込む必要があるのです。
ここがポイント
設計データが出発点:
ヘッド形状やスペックを数値化し、切削プログラムに変換します。
段階を分けて加工する:
粗加工・中仕上げ・仕上げと工程を分け、精度を高めていきます。
手仕上げと検査で完成度を高める:
職人の手作業と検査工程が、設計通りの再現性を支えています。
データと手仕事が、一本のパターに結実する
CNC加工は、コンピュータ制御による正確さと、職人の手による繊細な仕上げ、その両方があって初めて完成します。
ZENITHでは、この一連の流れを大切にしながら、一本一本のパターを作り上げています。
設計から検査まで、どの工程も省略することなく積み重ねること。
それが、フィッティングの数値を裏切らない一本につながっています。