ライ角とは?パターのライ角が重要な理由

ライ角とは?パターのライ角が重要な理由

ライ角の1〜2度のズレが、打ち出しの方向とストロークの軌道を変える。

ライ角とは、パターのシャフトとソール(地面)がなす角度のことです。
ZENITHのモデルでは66度から78度ほどの範囲でライ角が設計されており
今回は、このライ角がボールの打ち出しやストロークの軌道にどう影響するのかについてお話しします。

パターはアイアンほど大きなロフト角は持ちませんが、それでも1度から5度ほどのロフト角がついています。
このわずかなロフト角があるからこそ、ライ角のズレは見過ごせない影響を生み出します。

トゥ浮き・ヒール浮きが、打ち出しの左右を変える

ライ角が自分に合っていない状態、つまりソールが地面と平行でない状態でインパクトを迎えると、ロフト角の影響でフェースの向きが変わり、ボールの打ち出し方向が左右にズレてしまいます。

構えたときにパターの先(トゥ)が浮いてしまう「トゥ浮き」は、ライ角がアップライト過多になっているサインで、多くのアマチュアゴルファーに見られる傾向です。
トゥをわずかに浮かせて構えると、ロフトの影響でフェース面はターゲットラインよりも左を向きやすくなり、本人は真っ直ぐ打ったつもりでも、ボールは左へ引っかかってしまいます。

反対に、手元側(ヒール)が浮く「ヒール浮き」は、ライ角がフラット過多になっているサインです。
この場合、フェース面は右を向きやすくなり、右への押し出し(プッシュアウト)のミスにつながります。

パターにおける1〜2度のフェース向きのズレは、3メートル先のカップに対して数センチ、カップ半分から1個分の致命的なズレとなって現れます。
狙ったラインへ正確に打ち出すためには、ソール全面を地面にぴったりと接地させ、ライ角通りに構えることが欠かせません。

ライ角の数値が、フェースの開閉度合いを変える

ライ角の数値は、構え方を通じてストローク中のフェースの開閉度合いにも影響します。
ライ角をアップライトに設定すると、必然的にボールの近くに立つアドレスになり、目線の真下にボールを置きやすくなります。
パターをやや吊るように構えることで縦の円弧を使った振り子ストロークがしやすくなり、ヘッドを真っ直ぐ動かしやすくなるため、フェースの開閉を最小限に抑える効果が得られます。

反対に、ライ角がフラットなパターを使用すると、ボールからやや遠くなるアドレスになりやすくなります。
ストロークは横振りの要素が強くなり、「イン・トゥ・イン」の緩やかな円弧軌道が強調されるため、フェースの開閉(ローテーション)が自然と大きくなります。

ここがポイント

トゥ浮きは引っかけ、ヒール浮きは押し出しの原因:
フラット過多でトゥが浮くとフェースは左を向き、アップライト過多でヒールが浮くとフェースは右を向きやすくなります。

アップライトは開閉を抑え、フラットは開閉を大きくする:
ボールとの距離やひじの使い方が変わることで、ストローク中のフェースローテーションの大きさが変化します。

自分の構えに、ぴったり合うライ角を

1〜2度というわずかなライ角のズレが、3メートル先ではカップ半分から1個分ものズレとなって現れます。
この事実は、ライ角がいかにパッティングの精度に直結しているかを物語っています。

実は、この物理的な性質を逆手にとり、あえてライ角を調整して自分のミス傾向を相殺するという上級者向けの考え方もあります。
引っかけ癖がある方は適正値より1〜2度フラットに、押し出し癖がある方は1〜2度アップライトに調整することで、フェースの返りをコントロールすることができます。

ZENITH PUTTERでは、66度から78度という幅広いレンジの中から、フィッティングを通じて一人ひとりの体格や構え、ストロークの癖に合ったライ角を見極めています。
自分が最もリラックスできる自然な構えを見つけ、その姿勢にぴったり合うライ角を選ぶことが、再現性の高いストロークへの近道です。